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面談の効用・追体験

2017年10月13日

よく現場主義こそ弁護士の魅力,弁護士の命といわれます。現場主義の中で私が大事にしているものとして,面談をする(電話やEメールなどで大事な話をしない)ということがあります。
よく電話で相談してもよろしいですか,Eメールで相談してもよろしいですかとおっしゃる方がいらっしゃいます。私は原則として面談の形をとらせていただいております。面談が特に威力を発揮するのは,①難事件の反論を作るときと②依頼者と解決策を見つけるとき③相手方と交渉をするときです。
難しく反論がなかなか浮かばない事件については,依頼者の話を再度じっくり聴くことにしています。難しい刑事事件の場合,刑事は現場に何度も足を運ぶといわれますが,弁護士は悩んだら依頼者の話をもう一度聴くというのが大事だと思います。先入観を持たずに,相談者と同じ気持ちになろうと真剣にお聴きしていると,自分がその相談者の体験を追体験するということになります。つまり,法律家として相談者と同じ体験をすることになります。すると不思議と説得力のある反論が浮かびます。
事件の岐路に立ち,依頼者と方向性を決めなければならないときも面談は威力を発揮します。私は事件の解決によって依頼者が精神的にも安定が得られる事が大事だと思っています。そのためには,弁護士としてアドバイスはしますが,解決策を自分で見つけてもらうことが大事なのです。面談してじっくりお話をお聴きしていると不思議とご依頼者が納得する方向性が出てきます。
相手方と交渉するときも面談は威力を発揮します。交渉は真剣勝負です。私の事件解決への思い,気迫といったもので相手が動く場合もあります。これは面談でないと伝わりません。
今後も,面談を大事にしていきたいと思います。

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